荊ブログ

「僕、姉さんを助けなきゃ。」

弟がおかしい。

いつもの事だけど、今日はいちだんと可笑しい。

弟が崇拝している人は、いじめられている。

私も話したことあるけど、個性的。

でも、いい人。

とても優しく笑う人。

私も助けたい。

大好きな弟が好きな人を。

協力してあげる。

私は、怖いわよ。

「姉さんが、」

俺のあこがれである姉さんが。

姉さんと言っても血は繋がっていない。

僕がそう呼んでいるだけだ。

あんなに優しい姉さんが傷ついている。

あの、眩しい笑顔、優しい心。

傷ついている。

僕、頑張るよ。

成功したら、たくさん褒めてね。

約束だよ。

「お前とは違う。」

ああ、確かに俺とは違いすぎる妹だ。

好き嫌いがはっきりしていて、少人数を好む。

俺とは違う。

俺はお前を助けたい、でも、お前は拒絶するから。

俺は、お兄ちゃんだから。

今回だけは、頑張ってみるよ。

さすがにもう、見ていられない。

「助けなくていいの？」

え？何で助けなきゃいけないの？

ああ、私のお姉ちゃんが関わっているからか。

お姉ちゃんは虐められている子と一緒にいる。

私が助ける理由なんてない。

私とお姉ちゃんは考えが違いすぎる。

私には理解ができない。

だから助けない、こうやって友達と遊んでいる方が楽しいし。

私は、関わらない。

「ほんとかっこいいね！」

誰もが褒め称える
俺の容姿は美しく　完璧だ

俺の妹も美しく　人気がある
まるで太陽みたいだと言われている

そんな俺達に冷たく当たる君
周りの女の子とは違う

俺の容姿に興味がないらしい
話しかけても喜びもしない

無愛想で女子にも嫌われている

なのになぜ、あいつはあの子を守るんだ？